脱毛って痛いとか熱いとかっていう刺激的なイメージがあるけれど、実際どうなのでしょうか?
サロンによってマシンの出力も違いますし、同じ出力でも施術する部位や自分自身の体質、そして体調によっても感覚がずいぶん異なるってご存知ですか?
今回は痛みや刺激の感じ方について解説していきます。
脱毛方法による痛みの違い
まず、脱毛方法によって痛さの違いをなるべく分かりやすく具体的に解説します。
ニードル脱毛
電気針を毛穴に指して、毛乳頭を電気熱で焼く方法。光脱毛が登場する前はこの脱毛方法が主流。
地獄のような痛みです。エステティシャンが毛穴ひとつひとつに針を刺していきます。ベッドの周りには、手すりがあり、痛さに耐えられるようにその手すりを掴み、食いしばってこらえます。
また、1つ1つ処理するため時間がかかり2時間かけてもほんの一部しか進みません。不慣れなエステティシャンが行うと時間がかかり、その分苦痛が長く続きます。よっぽどの理由がない限り、この方法を選択する必要はないでしょう。
光脱毛①フラッシュ脱毛・IPL脱毛・SSC脱毛
エステサロンの9割以上が導入している光脱毛と呼ばれる一般的な方法です。
光は黒いものに集中する性質を利用して、黒い毛に反応させて、毛乳頭を刺激し不活性化させます。
毛が濃くて太い部位は、その分光が集中するため刺激を感じます。逆に薄い部分はほとんど無感覚といっていいほど全く痛くありません。また、脇なら数分、全身でも90分ほどで完了するのでスピーディーです。毛質が黒い日本人ならば、まずこの脱毛方法を選べば間違いありません。
光脱毛①SHR脱毛
エステサロンで導入されている光脱毛の一つですが、光を当てる領域が毛乳頭ではなく、毛乳頭の周りの毛包と呼ばれる毛穴の内側の部分で、発毛因子が作られるバルジ領域にアプローチする脱毛方法です。
全く痛みを感じず、ほわっとした温かみを感じる程度です。毛乳頭にダメージを与えるための強い光が必要とされるフラッシュやIPLなどの他の光脱毛とは違い、弱い光で脱毛することが可能なので、痛みを感じることがほぼありません。刺激の強いと言われているアンダーヘアのVIOラインでさえもほぼ痛みを感じません。
レーザー脱毛
医療クリニックなどで導入されているレーザー光線を使った脱毛方法です。レーザー光を肌にあて、毛乳頭にダメージを与えて破壊します。
毛乳頭にかなり強力なダメージを与えますので、その分痛みは強いです。脇やアンダーヘアなどの剛毛な部分は、ニードル脱毛ほどではありませんが、かなりの痛みを感じます。だんだん毛が薄くなってきたら痛みはやわらぎますが、それでも光脱毛と比較した場合にはかなり刺激は強いといえます。
肌質による痛みの違い
マシンによる違いだけでなく、たとえば同じ光脱毛の場合でも肌質によって痛みの感じ方はさまざまです。
乾燥肌
乾燥肌の人は、熱さと痛みを感じやすくなります。
肌に水分が不足しているため、光を当てた瞬間の熱さと刺激が強く、またその後もしばらく肌に熱を持ってしまい、ひどいとヒリヒリすることもあります。脱毛前に保湿をすることで緩和しますので、ジェルを使って施術する脱毛サロンを選ぶといいでしょう。
アトピー肌
アトピー体質の人は、角質層のバリア機能が壊れているため、脱毛の刺激に対して敏感に反応します。肌の乾燥もあるので、熱さを感じたりチクチクとした刺激を感じます。乾燥肌と同様、脱毛前に保湿をすることで緩和しますので、ジェルを使って施術するサロンを選ぶといいでしょう。
日焼け後の肌
海やプールに行って日焼けしたり、また真夏だと日中に太陽の日差しを浴びた夕方などでもかなりの紫外線を浴びていますので、皮膚内では熱が蓄積されている状態です。そんなときに脱毛をすると、さらなる刺激に耐えられず、熱さと痛みを感じます。そしてひどい場合には、数時間後に毛穴から水ぶくれをしたり、毛穴という毛穴が赤く点々としたり、ヒリヒリしたりします。脱毛に通っている間は、紫外線には十分に気を付ける必要があります。
箇所・部位による痛みの違い(光脱毛の場合)
光脱毛の場合は痛みを感じにくいのですが、その感じ方には個人差があります。全く無感覚の人もいれば、痛みを感じる人もいます。
毛の太さ、密度、毛乳頭の深さなどによっても痛みの違いがありますので、部位別の違いを是非参考にするといいでしょう。
脇/VIOライン
剛毛のため痛みを感じやすい。毛根が深い位置にあるため、チクチクとしたはっきりとした痛みが特徴。
おでこ
骨の上のため、熱さを感じやすい。
うなじ
毛の密度が高いので、熱さと痛みを感じやすい。
すねの周り
骨の近くのため、熱さを感じやすく、毛が太い部分はチクチクとした痛みを感じやすい。
その他
光脱毛なら無感覚が多い。乾燥肌や敏感肌でなければ、気持ちのいい温かさを感じる程度。